東ちづるさんの講演会「泣いて笑ってボランティア珍道中」に行きました。
骨髄バンクのボランティア活動や、ドイツ国際平和村の支援をされている東さんのお話しは
同じ目線で見ているような、そんな親近感あふれるお話しでした。
「ボランティア」
日本ではまだまだ敷居の高い特別な活動、
もしくはお金、時間、精神的に余裕がある人が行う活動、などのように捉えられがちですが
"義務的な奉仕活動"でもなければ、立派な人だけにできる限定されたものではないんですね。
もしそこに溺れてる人がいるならば、
飛び込んで助ける、救急車を呼ぶ、大声で助けを求める、その他にも
誰にでも何かやれることがあると東さんは言っています。
それが自発的な行為であれば、それがボランティアだと。
助ける選択肢はいくらでもある。
でも溺れている人には状況を変える選択肢がないのも事実。
だからこそ、無関心や無知なままでいたら、
自分が助けを必要とするときにきっと誰も手を差し伸べてくれない。。。
「愛の反対は憎むではなく、無関心」というマザーテレサの言葉を思い出しました。
そしてもう1つ、東さんからの大切なメッセージ。それは
「戦地で生まれたことは不運。でも戦地で生きるその人の人生が、
幸せか不幸せかは本人が決めること」。
私たちは知らず知らずのうちに、自分と他人を比較したり
ある、なしで豊かさを測ったり、マイノリティーを不幸と決め付けたり
そんな考えの社会を作り上げてしまったように感じます。
好きなだけリンゴを食べれることが夢だと言ったアフガニスタンの男の子は、
日本人の誰よりもリンゴのおいしさを、リンゴを食べれる幸せを知っているのでしょう。
東さんは、リンゴを与えたのではなく
そのリンゴを通してそんな気づきを男の子からもらったと
とても幸せそうな笑顔で話していました。
フェアトレードの指針でもある"対等"に人と向かい合うこと。
言葉にするとそっけないけど、それが根底にないと
フェアトレードもボランティアも、日常の人付き合いも
バランスが保てなくなるんじゃないかなって思いました。
温かい言葉に包まれた講演会でした♪
ドイツ国際平和村:
戦争で傷ついた子供達を引き取り、治療・リハビリのあと、
母国に帰す活動を行っているドイツのNPO。